国際バカロレア認定校 日本国内のIB公立校は何校あるの?

今回は公立の国際バカロレア認定校について、まとめてみたいと思います。

まずは考えていただきたいのですが、日本国内に公立の国際バカロレア認定校
が何校あるのかご存知ですか?

【北海道】
市立札幌開成中等教育学校
(MYPプログラム、日本語DPプログラム導入)

【埼玉県」
筑波大学附属坂戸高等学校
(日本語DPプログラム導入)

【東京都】
東京学芸大学附属国際中等教育学校
(MYPプログラム、日本語DPプログラム導入)

東京都立国際高等学校
(DPプログラム)

神奈川県立横浜国際高等学校(日本語DP)2019年2月認定

以上、5校です。

えっ? これだけ?
思わず耳を疑いたくなるような現実ですね。

ちなみに他は
インターナショナルスクールが31校、
私立校が26校となっています。

これでは教育格差拡大か?

お金の話で恐縮ですが、インターナショナルスクールと言えば、
尋常じゃない授業料がかかります。

私立校でもかなりの教育費が強いられます。

参考記事:
知らない方が幸せ?IBのお金の話。
国際バカロレア一貫校の学費総額いくら?

つまり今の日本ではお金持ちの子供しか国際バカロレアを学べない、という
ような状況になってはいないだろうかと疑問が湧いてしまいます。

これって教育格差?

お金持ちの子供は二ヶ国語を操り、海外でも学ぶチャンスを得て、ますます
お金持ちになる構図。

一方、その他大勢の、ごく普通の家庭の子供やご苦労のある家庭の子供は
国際バカロレアを学ぶ機会すらないというのでしょうか。

IBの、多様性を認め合うという本来素晴らしい教育プログラムが、教育格差
を拡大させている一因となりつつあるなら、なんとも皮肉なことです。

世界では公立校の方が多いらしい!

ところが、全世界の認定校を見てみると、また事情が違います。
実は世界では、公立校の認定校が過半数を超えているのです。

IOB(国際バカロレア機構)のこちらのページで 全世界の state 校(公立)
とprivate 校(私立)で比べてみます。
(2019年1月現在 IBO(国際バカロレア機構)のHPにて)

全世界の国際バカロレア認定校
全世界の国際バカロレア認定校は5278校
世界の公立の国際バカロレア認定校
全世界の国際バカロレア認定校のうち、公立校は2890校

世界のIB認定校5278校のうち、公立校は2890校で過半数を上回っています。

私立校より公立校の方が多いのです。
これが事実のようです。

以下は、国際バカロレアの有識者会議の議事録から引用させていただきます。

国際バカロレアを中心としたグローバル人材育成を考える有識者会議第4回会合 議事録(平成29年4月28日)

この会議の中で、玉川大学 星野教授はこのように述べてらっしゃいます。

世界的に見ますと、IB校の数はもちろんどんどん増えているわけですけれど
も、現在、注目すべきは、全IB校のうち、半数以上が公立学校での実施にな
っているという形になります。世界的に見ると、私立の学校よりも公立で実
施されているという形になります。

日本においては、IBがエリート教育だというふうに捉えられている向きもご
ざいますけれども、実際は公立校、あるいは貧困地域での公立校での実践も
多々ございまして、かなりの成果を上げております。

こちらの議事録は文部科学省のホームページで誰でも読むことができますの
で、ぜひチェックしてみてください。

IBの普及で犯罪が減った?

さらに驚くことに、IBの普及とともだいがくへの進学率が上がるだけに
とどまらず、犯罪や低年齢層の妊娠率が下がったというのです。

こちらは国際バカロレア機構日本大使で東京インターナショナルスクール
理事長の坪谷ニュウエル郁子氏が述べられていました。

米国ではシカゴとマイアミの貧困地区にIBを導入したところ、大学進学率が
2倍になり、低年齢の妊娠率や犯罪率が下がったという結果が出ています。

私はこの議事録を読んで、
ああ、これがIBなんだな。
と思いました。

自分のことを尊重できるようになるから、自暴自棄もなくなる。
他人のことも受け入れられるから、いがみ合いもなくなる。

将来に夢が持てるようになる。
自分で考え、道を切り開いて生きていける。

だから犯罪率も低年齢層の妊娠率も下がるのは当然のことかもしれない。

このことを知れた私はラッキーだと思う。
もっともっとバカロレアのことが知りたくなりました。

広がれ、公立IB校!

日本ではなかなか数が伸び悩んでいた国際バカロレアの公立校ですが、
ようやく動きが出てきたようです。

再度星野教授のお言葉をお借りします。
シカゴではIB生が急増中です。

IB校も数を増やしておりまして、1980年にDPが1校目が誕生しましたけれど
も、2000年にDP校が10校になりまして、2007年にDP校14校、MYPが21校となり
ました。2014年には46校に増えておりまして、2020年までには86校に増やし
たいということで現在動いております。2014年現在では、シカゴの9,000人の
子供たちがIB教育を受けていて、2020年には2万人を目指すというような状
況になっております。

(アメリカの)公立学校での非常に大きな成果を上げておりまして、貧困地域
からも多くの生徒が大学に進学するようになって、大学でも成果を上げてい
るというような例がございます。ですので、日本でもこうやって公立学校で
の動きが出てきているのは、こういったことも参考にしながらやっていける
のではないかと思っております。

日本でも公立校の候補校が何校かあるようです。
(全て調べきれてないと思いますのでご承知おきください。)

宮城県
宮城県仙台二華中学校・高等学校

神奈川県
神奈川県立横浜国際高等学校

滋賀県
滋賀県立虎姫高等学校

大阪府
大阪市立水都国際中学校・高等学校

広島県
広島県立広島叡智学園

高知県
高知県立高知国際中学校

どうか、これらの公立校が早く軌道に乗って、全ての青少年に公平に選ぶ
チャンスがあたえられたらな、と心から願っています。

そしてそういう世の中にしていくのは、私達大人の責任であることも、
忘れちゃいけないと思います。