国際バカロレア認定中学校卒業で約半数がIB離脱

国際バカロレア認定校に2人の子供達を通わせる現役IBママの目から見た、
中学卒業後のそれぞれの進路について今日は書いてみたいと思います。

私の場合2人の子供がいるので、中学の卒業は2回居合わせたことになります。
2人が通っている学校は幼稚園から高校までの付属校で、幼稚園から一貫してバイリンガル教育を受け、中学からはMYPプログラムで勉強してきました。いわゆるIB一貫校です。

このブログ内の下記記事では、小学校に上がる時、中学に上がる時の様子について書かせていただいてますが、今回はその続編で、「高校に上がる時」の様子についてまとめました。

>>>国際バカロレア教育からなぜ離脱?認定校をやめた理由とは

印象として、「減ったな」って感じます。
あ、生徒数のことです。

長い子だと、幼稚園からず~っと一緒だったから。
鼻たれのおチビちゃんから、立派に成長しているのを一緒に楽しませてもらったから。
離れてしまうのは、子供だけじゃなく、親の方も寂しい気がします。

でも、それぞれの人生、それぞれの選択。
どこへ向かっても頑張って欲しいです。

さて、どのくらい減ったかというと
上の子の時、約60人が約30人
下の子の時、約30人が約20人です。

特に男の子が減っちゃいます。

上の子のクラスは30人中、男の子は10人
下の子のクラスは、今期変則的で約20人の中で、下から上がってきてIBコースに残る男の子は6人となってしまいました。

さて、みんなはどんな進路選択をしたのでしょうか。

IB中学校卒業後の3つのパターン

①そのまま国際バカロレアコースで進み、IBDPを取得する。
②県内外の進学校に進学する。
③普通クラスに進学する。

ざっくり分けますと、このような感じでしょうか。

割合的には下記のとおりです。

①「IBのまま」は約半数
②「進学校」は約25%
③「普通クラス」は約25%

上の子の時も、下の子の時も、だいたい同じくらいでした。

なぜわかっているかと言えば、幼稚園から付属の小さなクラスですし、
親も子も気が知れた仲ということで、大体のことはわかってしまうのです。

狭い世界と言えば狭い世界で。(汗)
この中に嫌な人がいると、クラス替えもないし、ず~っと付き合わなきゃいけないので苦痛だと思います。

ただ、おかげさまでIBクラスの方はあっさりしていて、今まで嫌な思いをしたことはないです。

多分ですけど、親の方もIB精神がある人が多くて、人と比べてどーの、こーの言うやっかいな人が少ないように思います。

話が逸れてすみません。

さて①②③のケース、それぞれもう少し深く見てみましょう。

国際バカロレアに残り、IBDP資格取得を目指すケース

我が家の場合は、国際バカロレアの教育にとても賛同しているし、最初からこれを目指していたので、進路選択の際にぶれることはなかったです。
残った多くの友人たちもそうだと思います。

これまでに何度も触れていますが、国際バカロレアの学習者像(learner profile)は素晴らしいものだし、IBの理念はこれからの世界を渡っていくには欠かせないものだと思う。

ただ公式や年号を覚えるだけの勉強なんて何の意味もない。
そんなのAIの方が得意です。

自ら問いを見つけ出して、仮説を立て、検証していく。

「これからの時代、こういう力が求められる。」
コンサルタントで、常日頃から辛口の主人も、これには大変満足しています。

県内外の進学校に進学するケース

毎回思うのですが、同じクラスに優秀な子がいたんだなぁ、と。
そして、よくIBの勉強と並行して受験勉強できたなぁ、と。

彼らは時間の使い方も含め、優秀なんだと思います。

それだけに、国際バカロレアから離れてしまうのは、本当にもったいない。

あ、これはあくまでも私の個人的な意見です。
そしてもったいないことをしたね、と言いたいのの矛先は国内の教育機関に対してなんです。

優秀な人材を逃しましたね。
優秀な人材を育てる受け皿がないですね。

ここで、なんとなく透けて見えてくるのは、優秀な子達がこのままIBで進んでもメリットが少ないということなんじゃないでしょうか。

このままIBで進んでも、海外大学に行くわけじゃないし。
国立大学の理系には入りにくいし。
DPを取得できたとしても、大学への受験勉強ができない。

まじめにやってきた国内IB生の受け皿が足りていないです。
彼らへの評価が低すぎます。

IB生を受け入れるのが怖いのですか?

いくら国際バカロレアの理念が素晴らしくったって、メリットがなければ離れていくでしょう。
と、私は思います。

それと、これは穿った見方かもしれませんが…
もちろん全部が全部じゃないですし、憶測と言われればそこまでですが。

②の進学校へ進むパターンの裏には、父親の価値観もあるように思えます。
特に男の子。

このケースでは優秀なお父さんが多く、どちらかというとエンジニア系。

つまり国内の(特に国立)理系を考えている場合、高校からはIBを離れ、
進学校へ進んだ方がよいとの判断があったのではと考えます。

こうした点を改善していかないと、国際バカロレア教育に優秀な人材が確保できないと思います。

普通クラスに進学するケース

実はこの中にも2つのパターンがあるように思います。

A:行きたくて行った。
B:先生と相談して。

A:行きたくて行った。
B:先生と相談して決めた。

Bの場合も結果的には、自分で選択しています。

Aの場合は、「自分の意志」。英語はもういいな~(英語は嫌い)とか、タスクタスクの生活を抜け出し自分のペースで勉強したい、部活を頑張りたいなどがあります。

Bの場合は、「適正」の問題です。はっきり言ってしまうと、課題が提出期限内に出せるかに尽きると思います。

課題の提出期限を守る子には、先生たちは全力でバックアップしてくれます。

実は先生達もIBO(国際バカロレア機構)から期限内提出を課せられているのです。
だからどうしても提出期限は守らなければなりません。

生徒達も最初は頑張っています。希望に胸を膨らませて入学してきたのですから「最初から頑張らなくていい」、なんて思っている子はいないはずです。

でも、どうしても途中からできなくなってしまう子が一定数いるのも事実です。

時間管理の問題なのか、早くこなすことが苦手とか。
ゆっくり丁寧に完成させたい子もいるでしょう。

それに楽しいことが沢山ある年ごろ。
自分の好きなことに時間を割くことはいいことです。

つまり、良い・悪いではなく、国際バカロレアに向いていたか・向いていなかったか。
適性の問題なのだと思います。

先生の方でも、ますますハードになるDPの勉強を継続できるかどうかを見極め、一部子供だけでなく親御さんも交えて話をするようです。

中途半端な気持ちで進んで、DPも取れなかった、いわゆる普通の受験勉強も出来なかった。(両方できなかった。)これではつぶしがきかなくなるからだと思います。

だから結構厳しく言われることもあるようです。
でも、最終的には本人も親御さんも納得して、自分自身の決断になってるようです。

まとめ

以上、現役IBママからみた高校進学時の3つのパターンについてまとめてみました。私の憶測も含まれていることはご承知おきください。

それぞれが、それぞれの道を選び進んでいく。
どれが正解かなんてありません。

みんなの明るい未来を応援しています!