国際バカロレアを選んだわけ

先日うちの子供達が通うMYP認定校で保護者の座談会のようなものがあり、参加させていただいてきました。
参加させていただくにあたり、なぜ、国際バカロレア(MYPコース)を選んだのかというのが必須のテーマでしたので改めて考えてみました。

今日は自分の覚書もかねて書き記しておきたいともいます。

思春期にIBを学べるなんて、なんてラッキー

私はIBを大変気に入っていますが、中でもMYPは非常に気に入っています。

その1つの理由はMYPは11歳から16歳が対象で、子供から大人への心の成長が大きいこの時期に学べるという点なんです。

このブログを読んでくださっている方に改めて言うまでもないと思うのですが、国際バカロレアにはミッションステートメントやLearners Profile(学習者像)というのがあって、私はこれらが本当に素晴らしいと思っています。

IBの使命(The IB mission)
「IBの使命」は以下のとおりであり、国際教育プログラムを推進し、発展させることの総体的な目的が示されています。

 「国際バカロレア(IB)は、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。
 この目的のため、IBは、学校や政府、国際機関と協力しながら、チャレンジに満ちた国際教育プログラムと厳格な評価の仕組みの開発に取り組んでいます。
 IBのプログラムは、世界各地で学ぶ児童生徒に、人がもつ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々にもそれぞれの正しさがあり得ると認めることのできる人として、積極的に、そして共感する心をもって生涯にわたって学び続けるよう働きかけています。」

このようにIBプログラムでは、「国際的な視野」をより明確な言葉で定義づける試みと、実践を通じてその理想に近づこうとする努力を、IB認定校の使命の中心として位置づけています。

文部科学省IB教育推進コンソーシアム

IBの学習者像(The IB Learner Profile)と日本の道徳の授業

「IBの学習者像」は、「IBの使命」を具体化したもので、「国際的な視野をもつとはどういうことか」という問いに対するIBの答えの中核を担っています。具体的には、IB認定校が価値を置く人間性を、以下10の人物像として表しています。

THE IB LEARNER PROFILE(詳細はこちらをクリック)

探究する人
知識のある人
考える人
コミュニケーションができる人
信念をもつ人
心を開く人
思いやりのある人
挑戦する人
バランスのとれた人
振り返りができる人

文部科学省IB教育推進コンソーシアムより

はるか昔、子供のころに習った道徳の時間を思い出してみます。

人に親切に。相手の気持ちを考える。言わなくてもわかってあげる。礼儀を重んじる。ものを大切にする。相手に敬意を払う。

全部大切なことだし、私たち日本人に染みついている。
自分の日本人としてのアイデンティティ。
もちろん日本人として生まれてきてよかった。

けど、国際バカロレアのミッションや学習者像に向き合ってみると、足りないものも見えてくる気がする。

多様性を重んじるとか、コミュニケーションができる人、挑戦する人、振り返りができる人…

いまだに海外の方を外人と呼ぶし(私もだけど)、アジアの人のこと馬鹿にしてないかな?
恥ずかしがって英語を話さないし、出る杭は打たれるし。
自他に優しすぎてあいまいに許してしまって反省が少ない。

こんなことを思ったりするのです。

対してIBの10の学習者像は、あいまいじゃなく具体的。分かりやすいと思います。

日本の道徳の授業ってなんとなくないがしろにされている感があったり、またそれぞれの先生の価値観任せな部分はないでしょうか。

IBでは学習者像がはっきりと打ち出されていて、生徒にも先生にも保護者にも共有されています。

行動指針が明確なので、常に意識していると人は変わるものです。

自分と違う人や、考え方には尊重しつつ、自分の意見を持つ。
なぜなぜ?ととことん突き詰めて考える癖がつく。
恥ずかしがらず堂々と発言できる。

子供達を見ていると、IBのラーナーズプロファイルって本当にすごい。実行できるようになってくる。確実に成長している。そう思えます。

世界平和は教育から

ちょっと大げさになってしまいますが、世界平和は教育からじゃないかと思います。

今朝また嫌なニュースがありました。
「白人至上主義による殺人事件が昨年に比べ倍増」しているそうです。」
過激化・白人至上主義団体の実態トランプ政権下で勢い

これは海の向こうのアメリカのことですが、日本にも今後ますます移民の方が入ってこられると思います。その時私たちはどうあるべきなのか。

近年世界がギスギスしてはいませんか?
今こそ国際バカロレア教育って必要だと思います。

心が柔らかい思春期に自分と異なる人のことを尊敬できれば、差別的な大人にはならないと思う。

ぜひにも沢山の子供達が、心の柔らかい時にMYPを学べる機会を増やしてもらいたいですね。

参考記事 
国際バカロレア一貫校 IB小学校・IB中学校が少なすぎる問題

国際バカロレアとビジネスマインド

さて、座談会の話に戻ります。
国際バカロレアを選んだもう1つの理由です。

とても理解ある保護者の方がいらして、それぞれコアなところは言ってくれそうな気がしましたので、私は我が家流のコメントを出せればと思って準備しました。

ただ、実際の場では、それを発表することはなかったんですけど。

ということで、せっかく考えたので、このブログに載せさせていただきます。
(もったいない精神が出てしまいました。)

国際バカロレアを選んだ理由
子供達が主体的に学び、与えられた問題の答えを覚えるのではなく、自分たちで答えを導き出すというタイプの教育であることです。
ときには問題(課題)自体も子供達が見出すわけですが、このことが大変重要であると考えています。
私たち夫婦はこのことは将来のビジネス(社会人)でも大変活かされると考えています。プライベートなことをお話しさせていただきますと、我が家は主人がビジネスコンサルタントであり、東京・上海・香港で事業展開をしておりますこともあり、世界で生き抜くにはどんな能力が求められているのかということを日々痛感しております。
先生方を目の前にして恐縮ですが、我が家ではGoogleで調べられることは覚えなくていいという考えもあります。そのかわり、未来はわからないけど、予測はできる。脳に汗かいて考えろというのが主人の口癖です。
IB教育は我が家が求めるものととてもマッチしていて、満足しています。

結局、言われたことをやるだけの人間は世界で生き残れないということです。
生き残れなければ、日本も救えない。

「問題解決」って言葉、私が会社勤めしてた頃、もてはやされたキーワードだったように思います。

仕事ができる人=問題意識のある人間。解決への実行力のある人間。
確かにビジネスの上では、大切な要素ではあると思います。

ただし、今の時代それだけでは足りません。

今一番求められているのはinnovation(革新)ではないでしょうか。
ビジネスモデルのサイクルがとても速く、ゆうちょうなことはやってられないからです。

innovationを起こすためには、まだみんなが気づいていない問題を見つける力が必要です。

このことこそ、国際バカロレアの教育で培われる能力の真骨頂ではないでしょうか。

未来を予測して、隠れている問題をあぶりだす。
とことん考える。

AmazonやGoogleなど、GAFAと呼ばれる巨大企業や、規模は大きくなくてもニッチで成功している優良企業には必ず革新があります。

まだ一般大衆が気が付かない頃から、未来を予測し、とことん突き詰めた企業が今日生き残っているわけです。
逆に革新のない会社は淘汰されていくでしょう。またはAIにとって代わられるでしょう。

世界で生き残れる、競争力のある人材育成には、国際バカロレアはとても親和性があると思っています。

ちょっと持論に走っちゃいましたが、最後までお読みくださりありがとうございます。
今後もIBのレポート続けていきますね。