上智大学の受験に国際バカロレアは使えるのか?

子供が夏休みに「国際社会の問題を考えて、行動を起こそう!」というテイクアクション・キャンプに参加してきました。5日間のキャンプでしたが、中身が濃く、またいろんな地方から参加した学生さん達に出会い、とても刺激になったようです。今回のテーマは「児童労働」とのこと。日本では行くのが当たり前の小学校、中学校ですが、世界ではまだまだ学ぶことができない子供達が沢山いることに改めて考えさせられたようでした。

さて、一見関係のない話のようですが、そのキャンプに上智大学のお兄さんがお手伝いで来てくれていたようなんです。そして、大学の話もいろいろ聞かせてくれたようでした。

そんなこともあって上智大学に興味を抱いたようです。
親としてはこういう刺激もうれしいものですね。
ただ、そんなに簡単に入れないぞ~って心の中でつぶやきましたけど。(笑)

でも、私も、子供が興味を持ってくれたことがうれしくて、上智大学の入試にIBが使えるか調べてみました。

上智大学2020年入学試験概要

こちらをご覧ください!

※詳細は上智大学公式HPをご覧ください。

ありましたよ~!
国際バカロレア入試なるものが。

上智大学入学試験概要

これは調べ甲斐がありますね。

まず大きく分けると国際バカロレア(IB)入学試験第1期と、同 第2期があるようです。

どこが違うのでしょうか?

第1期と第2期の違い

第1期は4月に入学、そして第2期は10月かと思いきや、4月入学でした。
入学時期の違いではないので、ご注意を。

国際バカロレア(IB)入学試験の第1期と第2期の違いは、主に対象となる学生、試験の日程が違いました。

この図に書かれていますね。必ず最新の情報を公式HPで確認してください。

第1期 入学試験要項    第2期 入学試験要項

【第1期対象者】
国内外のインターナショナルスクールや海外IB認定校出身者、または卒業見込みの者で、出願時にIB Diplomaを取得済み、もしくは、取得見込みの者

【第2期対象者】
日本におけるIB認定校で、学校教育法第1条に規定されている高等学校の出身者または卒業見込みの者で、出願時にIB Diplomaを取得済みの者

つまりインターナショナルスクール出身もしくはいわゆる帰国子女であるか、日本の学校出身であるかが区分の決め手となっているようです。

また、
【第1期対象者】はIB Diplomaを取得済み、もしくは、取得見込みの者
であるのに対し、
【第2期対象者】は出願時にIB Diplomaを取得済みの者
となっています。

国際バカロレア試験は例年11月に行われ、結果が来るのが年明け早々みたいな感じが多いので、【第2期対象者】は結構忙しないですね。

と言うのも、【第2期】の出願締め切りが1月10日(消印有効)ですから、年明けに来たばかりののIBDPのスコアにて出願となるわけですね。これはお正月ゆっくりできませんね。(汗

ちなみに【第1期】の出願締め切りは8月22日(消印有効)です。

上智大学IB入試出願資格・要件

もう少し出願資格について詳しく見ていきたいと思います。

【第1期対象者】
出願資格・要件
国内外のインターナショナルスクールや海外のIB認定校出身者、または卒業見込みの者で、出願時にIB Diplomaを取得済み、もしくは取得見込みで次の①~②のすべての要件を満たす者。
※IB Final Examを2019年5月までに受験した者は、Final Gradesでの出願とする。
※IB Final Examを2019年11月に受験予定の者(日本におけるIB認定校で、学校教育法第1条に規定されている高等学校を除く)は、Predicted Gradesでの出願とする。
その場合、2019年10月3日(木)の合格発表は条件付合格とし、Final Gradesの結果判明後、最終合格とする。
IB Diplomaを取得できなかった、もしくは、条件付合格通知書にて学科が定めたIB Final Grades基準を満たさなかった場合は不合格とする。
①各学科の指定するIB科目を履修、および、成績基準を満たす者。
②以下のいずれかを満たす者。
Ⓐ日本語Aもしくは日本語BのIB科目を履修した者(学科によって履修レベルや成績基準の設定有)
Ⓑ日本語能力試験N1(1級)合格者
Ⓒ日本の中学、高等学校にあたる6年の教育課程において、3年以上日本の教育制度に基づく学校に通っていた者

上智大学HP

ざっくりまとめると、【第1期対象者】には

①IBディプロマを取得していること。
②上智大学(各学部)が指定するIB科目を履修、および、成績基準を満たすこと。
③日本語ができること。

が要件となっているようです。
IBDP見込み者は、本番の試験でIBディプロマを取得ができなかった場合は合格を取り消されるとのことです。

【第2期対象者】
出願資格・要件
日本におけるIB認定校で、学校教育法第1条に規定されている高等学校の出身者または卒業見込みの者で、出願時に
IB Diplomaを取得済みで次の①の要件を満たす者。
※IB Diploma取得見込みの者は出願できません。
①各学科の指定するIB科目を履修した者。
※各学科の指定する「必履修科目」「成績基準」については、3~4ページを参照してください。

上智大学HP

こちらもざっくりまとめると、【第2期対象者】には、

①IBディプロマを取得していること。
②上智大学(各学部)が指定するIB科目を履修、および、成績基準を満たすこと。

が要件となっているようです。

各学部が指定するIB科目

続きまして、上記にも出てきました「各学部が指定するIB科目」について書いていきます。
こちらも同上の公式HPにあります。

IB入試する場合、この学部を受験するならこのIB科目を履修しておく必要がありますよ、というものです。
ですから必ず自分の受ける学部学科にはどのIB科目が必要か確認しておく必要があります。

もっというとDPの選択科目を決める前に、ある程度自分の行きたい大学や学部を絞っておくといいと思います。
行きたい大学があっても、指定されたIB科目を履修していないと、受験資格すら得られません。

次に学科によりますが、成績基準の設定がある場合があります。

【第1期対象者】の方が基準が多く設けられているようです。

例を挙げて説明しますと、

【第1期対象者】の経済学部経済学科の場合

【出願資格・要件②のⒶ】
日本語 A(SL もしくは HL)、日本語 B(SL もしくは HL)から 1 科目 成績基準 5 点以上
【必修】 数学(HL)
【選択必修】 歴史(SL もしくは HL)、経済(SL もしくは HL)、地理(SL もしくは HL)から1科目

と、こんな感じです。

経済学部は数学は要ハイレベルなんですね…

成績基準 5 点以上というのは、1科目7点満点分の5点ということでしょうか。
“Transcript of Results”にある成績のことなのでしょうか?
そこまで確認ができなかったので、受けられる方はぜひ直接確認されてみてください。

選考方法

選考方法は第1期と第2期とも書類審査が主ですが、【第2期対象者】の一部の学科では面接試験も課されます。

面接を実施する学科は神学科、哲学科、史学科、国文学科、ドイツ文学科、フランス文学科、新聞学科、心理学科、社会福祉学科、看護学科、ロシア語学科 となっています。

また
※面接は日本語で行います。(一部学科については、英語での質問を行う場合があります)
ともありました。

ぜひご自身で最新の情報を公式HPで確認してください。

入試出願書類

さて、とっても重要な出願書類のお話です。
書類審査による選考ということは、出願する書類の一つ一つが合否を分けることになるので、ここは細心の注意を払いたいところです。

けっこうなボリュームですよ。

【第1期対象者】出願書類

出願書類は、すべて原本(オリジナル)の提出を原則とします。原本が1部しかない場合は、出身学校による原本証明済みのコピーを提出することも可能です。本学入学センターでも、原本をお持ちになれば、原本証明を行います。
書類が日本語・英語以外の場合は、和訳または英訳を添付してください。翻訳が出身学校・大使館などの公的機関のものでない場合は、内容が原本と相違ないことを、出身学校・大使館等の公的機関で証明を受ける必要があります。海外の公証役場による証明は認めません。

上智大学HP

日本語・英語以外の書類はわりと大変ですね。

それと志望学科は任意に選択可能ですが、1学科のみに出願できます。

では具体的な出願書類です。

(1)上智大学志願票

(2)写真(Web出願ページでアップロード)

(3)IB Diplomaの成績証明書、もしくは、成績見込証明書

ⒶIB Diplomaの成績証明書での出願の場合:
出願書類の提出期限までに、国際バカロレア機構より本学に到着した”Transcript of Results”のみ審査の対象となります。”Transcript of Results”が国際バカロレア機構より本学へ直送されるよう手配する必要があります。

ⒷIB Diplomaの成績見込証明書での出願の場合:
本学所定のInternational Baccalaureate Predicted Grades Report Formを在籍学校にて作成し、厳封の上、他の出願書類とあわせて提出します。

(4)高等学校の学業成績証明書

(5)高等学校の卒業(見込)証明書

(6)志望理由書(本学所定用紙)

(7)EE(課題論文)の要約(A4サイズ 2枚以内)、および、EEの写し

(8)TOK(知の理論)の学習成果をまとめたレポート(資料を含めA4サイズ 5枚以内)

(9)CAS(創造性・活動・奉仕)の概要をまとめたレポート(資料を含めA4サイズ 5枚以内)

(10)推薦状(2通)

(11)日本語能力試験N1(1級)の合格を証明する書類
   (出願要件②のⒷに該当する者のみ)

(12)日本の中学校にあたる期間の在籍証明書および成績証明書
   (出願要件②のⒸに該当する者のみ)

(13)学科の指定する「事前課題」
   (神学科・国文学科・フランス文学科・ロシア語学科のみ)

(14)TOEFL®もしくはIELTSスコアを証明する書類
   (英文学科のみ-出願時までに試験結果が出ているものに限ります)

(15)出願書類チェックリスト(本学所定用紙/巻末)

【第2期対象者】出願書類

(1)上智大学志願票

(2)写真(Web出願ページでアップロード)

(3)IB Diplomaの成績証明書
出願書類の提出期限までに、国際バカロレア機構より本学に到着した”Transcript of Results”のみ審査の対象となります。”Transcript of Results”が国際バカロレア機構より本学へ直送されるよう手配する必要があります。

(4)高等学校の学業成績証明書

(5)高等学校の卒業(見込)証明書

(6)志望理由書(本学所定用紙)

(7)EE(課題論文)の要約(A4サイズ 2枚以内)、および、EEの写し

(8)TOK(知の理論)の学習成果をまとめたレポート(資料を含めA4サイズ 5枚以内)

(9)CAS(創造性・活動・奉仕)の概要をまとめたレポート(資料を含めA4サイズ 5枚以内)

(10)推薦状(2通)

(11)学科の指定する「事前課題」
   (ロシア語学科のみ)

(12)TOEFL®もしくはIELTSスコアを証明する書類
   (英文学科のみ。出願時までに試験結果が出ているものに限ります)

(13)出願書類チェックリスト(本学所定用紙/巻末)

上智大学のIB入試の合格率

最後にIB入試の合格率について触れてみたいと思います。

“各学部・学科、若干名を募集”するなかで、実際どのくらいの人が出願し、合格しているのでしょうか。

見つけました!
2019年度の統計です。

2019年度 入学試験データ 特別入学試験 志願者・合格者数一覧

2019年度は

【IB入試第1期】
志願者37人 
合格者32人
合格率86.5%

【IB入試第2期】
志願者11人 
合格者6人
合格率54.5%

もう1年遡って見ておきます。2018年度は

【IB入試第1期】
志願者30人 
合格者24人
合格率80%

【IB入試第2期】
志願者7人 
合格者7人
合格率100%

ちなみにですが、一般受験の合格率を調べたところ、

2018年が
志願者6543人 
合格者868人
合格率13.3%

2019年が
志願者5649人 
合格者778人
合格率13.8%

となっていました。

もちろんIB入試となればある程度のレベルの人同士が戦うことになるので厳しい受験であることは間違いないと思いますが、非常に高い合格率であると思いませんか。

まとめ

大学によっては文科省の手前名ばかりの国際バカロレア入試を設けている場合も多いとのことですが、上智大学はちゃんと選考してくれて合格者も出してくれていると感じました。

最後にHPに公示されていた、国際バカロレア入試の趣旨を紹介しますと、

国内外から多様な人材を受け入れるため、主体的に学ぶための知識や思考力、明確な目標を持って学ぶ意欲、語学力を含むコミュニケーション能力などを重視して、入学者を選抜します。

とありました。

★主体的に学ぶ
★明確な目標
★語学力
★コミュニケーション能力

これ、全部国際バカロレアのキーワードですね!

上智大学ならIB生の真価を見抜いて選考してくれそうな気がします。

以上、IB入試研究でした。