なぜ国際バカロレア一貫校が必要?

これは国際バカロレア認定校のプログラム毎の数字です。(2019年5月現在)

プログラム毎 認定校数

※数字はFind an IB World Schoolより

この数字を見て、どう思われますか?
いびつさを感じるのは私だけでしょうか…?

今日はちょっと辛口になってしまいそうです。どうぞお許しを。

我が国では、「日本再興戦略-JAPAN is BACK-」(平成25年6月閣議決定)に基づき、国内における国際バカロレア認定校等(ディプロマプログラム)を2018年までに200校に大幅に増加させることを目標としています。引用元

2018年はとっくに過ぎてますが、200校までは程遠く、目標は達成はされておりませんね。

と言いますか、この公式HPでこのことがこのままであることもどうかと思うのですが…

何故目標にとどかなかったのか、とか、新たな目標の設置等はないのでしょうか。

そして上記からも力を入れているところは、ディプロマプログラム(DP)であったことは
うかがえるのですが、(もちろんないよりはいいですけど)本質と逸れているような気がします。

国際バカロレアのDP認定校を増やし、ディプロマ資格取得者を増やすこと、ではないはずです。

IBの全人教育を通じて一人一人が自分の力で考えられる力を身に着け、問題を解決して
いき、将来、世界へはばたいてより良い国際社会を築く担い手となる人材を育成すること
が目的と理解しています。

とすれば、IBを一貫して学べる場が必要ではないでしょうか。
DPの2年間だけで試験に受かっても、IBを身に着けるのは難しいと思います。

また下手にDPのプログラム校の数だけを広げては、中途半端に理解されてしまい、
逆に国際バカロレアの評価を落としてしまうような気がします。

しかも拡大しやすいように導入した日本語DPを全否定するつもりはありませんが、
これもまた中途半端であるような気がいたします。

英語で習得するのは、教える方も学ぶ方も大変です。でも、どこかの機会で覚悟して
切り替えていくしかないように思います。

もし今私が学生に戻れるなら、大変だけど厳しい方を選びたい。

じり貧Japan。悠長なことは言ってられない。
死に物狂いでやるしかないのでは。

特に少ない国際バカロレア小学校と中学校

まずこちらの表をご覧ください。

日本国内のPYP認定校の一覧です。(表をクリックすると大きく表示されます。)

PYP認定校一覧1

認定校一覧PYP②

MYP認定校の一覧です。(表をクリックすると大きく表示されます。)

認定校一覧MYP
続いて、IBのプログラムと、該当する学年をまとめた表です。

国際バカロレア 学年

この学年とプログラムの区切りの微妙なズレが、認定校が増えにくい要因の一つになっている
のではと個人的に思っています。

それはさておき、上記一覧表をご覧になって
小学校と中学校の少なさに驚きませんか?

小学校は4校
中学校8校    です。

その他大部分はインターナショナルスクールが占めています。

ちょっと皮肉な見方をすると、ディプロマに直結しているDP認定校と幼少教育で
比較的簡単に始められるPYP認定校が急速に増えているように思います。

小学校と中学校と聞いて、何を思い浮かべますか?!

そうです。
小学校と中学校の9年間は義務教育です。
人生の学びの基礎中の基礎でもっとも大切な期間かもしれません。

なぜ国際バカロレア小学校と中学校が増えないのか

なぜ国際バカロレア小学校と中学校が増えないのでしょうか。

このことについてはまだ十分に調べられてはいませんので、いずれ改めて報告したいと思いますが、
玉川大学の星野 あゆみ教授の言葉をお借りしますと、

●学習指導要領上の科目に読み替えられるIB科目が少ない。
●IBを教えられる教員が少ない。

というようなことが、背景にあるようです。

つまり文部科学省の定めた学習指導要領との整合性がとり辛い状況で、一条校の、
特に義務教育である認定校が増えにくいということなのでしょうか。

なかなか難しい問題が存在しています。

国際バカロレア中高一貫校の増設を!

そもそも国際バカロレアのプログラムはPYPから始まってMYP、DPと一貫しているわけで
すから、一貫校であればあるほどいいように思うのですが、幼少中高の一貫校はほとんど
ありません。

ならば、持論としては中高一貫校の増設を優先すべきと思います。

PYPがどんどん増えているのに、その先の小学校、中学校がないのは不自然です。

幼児のころからの、素直な興味とか探求心を育むことは重要なのですが、幼稚園だけで
終わってしまって、その後の「考えるより覚えよ。」的な現行の教育に塗りつぶされて
しまっては意味がないです。

小学校は私としては悩ましいところで、日本語で基礎の基礎をきちっと習得しておく
ことは重要だと思います。

IB中高一貫校に通う我が子達を見ていて思いますが、IB教育を中学から始めるのは非常に
良いタイミングであったと思います。

ただし英語に関しては別です。
英語がある程度のレベル(=英検準2級程度は欲しい)であることが前提です。

中学生くらいだとある程度の自我もありますし、IB教育の真意が理解できるように思います。

社会のことがちょっとわかるようになってきたし、勉強できる体力もついてきた(IB生は
夜遅くなります。)この年頃がちょうどいいんじゃないかと。

初めは面倒くさがっていましたが、今では「なぜ?、どうして?」(探求)を楽しんで
いるように見えます。

たまに「修学旅行まで探求させるのはやめてほしい。」とぼやいてますが。(笑)
単純に友達と楽しみたいときもあるんですね。

話が逸れました。 m(__)m

私個人の結論としましては、「幼少期から英語を始め、中高一貫校でIBを学ぶ」
がベストチョイスです。

国際バカロレアを「貫いて」学べる場が増えることを願ってやみません。