国際バカロレア最大のメリットは?

近年、国際バカロレア資格(IBDP=IBディプロマと呼んだりもします。)を
利用して国内でも大学受験に使えるケースも増えていて、少しづつ国際バカロレアに
ついての認知度が上がってきているように思えます。

やはり人間なので目の前の人参(わかりやすい利益=国内IB入試の増加)の
効果は大きいですね。

なんでも海外では、大学入学後の国際バカロレア生が、その後も優秀で
評価が高いとのことですから、きっと日本でも今後ますます門戸は開かれる
のではないでしょうか。

せっかく勉強するんだったら、大学受験に使えるのは嬉しいメリットですよね。

さて、それはそれとして。
おそらくIBにすでに関わっている人ならたぶん100%の人が、
国際バカロレアのメリットは受験上だけのものではないことを
実感されているのではないでしょうか。

私は国際バカロレアプログラムで学ぶことの一番の収穫は
人間としての成長にあると思います。

ご存知の方も多いと思いますが、国際バカロレアには
学習者像(Learner Profile ランナープロフィール)があります。

授業中でもミーティングの中でも、子供たちはことある度に
この学習者像について立ち返らされるようですよ。

Learner Profileについてはまた改めて書かせてください。

泣き虫だった我が子が!

ここからは非常に個人的なお話となり恐縮ですが、我が子の話。

うちの子達は、もともとは私にべったりで。
いつもモジモジしていて、人前でなにかするのは苦手でした。
そして本当に泣き虫だった!

ところが幼稚園、小学校を経て、MYPで学ぶうちに、
とても積極的になりました。
自分の考えを持ち、人前で主張することも出来るようになっています。

自分のやりたいことに熱中し、有意義な学生生活を送れているように
親からは見えます。

まあ思春期ですから、心の内々には色んな悩みやストレスも
抱えているとは思いますけれど。

これは本当にこのプログラムのおかげだなぁ、と
夫婦して喜んでいます。

本当に変わったのは上の子です。
芯は強いのですが、とても引っ込み思案だったのでどうなることかと
心配もしておりましたが、今はスポーツに、文化活動に、ボランティアに
非常に積極的に参加しています。

特にびっくりだったのはボランティア活動です。
もともとあった老人会の集まりに参加させていただく形ではありますが、
自分がリーダーとなり企画をし、人を集めて運営させていただいております。

えっうちの子がリーダー?
企画?
人集め?

嬉しい驚きです。

自発的に考え、
自発的に行動する。

これぞIB生です。

この世界は多様である

国際バカロレアプログラムを通じて、子供達はこの世界は
多様であることを学んでいます。

子供達に教えてくれる先生方もクラスメイトも多様です。
目の色、髪の色、肌の色。
欧米系の方もいれば、アジア系の方も。

話す英語もそれぞれです。子供達は「何人」という言い方はせず
ひっくるめて「英語人」と呼んでいます。

肌の色で差別するような言葉は、我が家の中だけでなく、
学校内でも聞いたことがないような気がします。

ボランティアを通じては、健常者の人、ハンディのある人、
お金持ちの人、そうでない人、親がいる人、いない人、
若い人、お年寄りの人… 
様々な人に接します。

金子みすずさんの詩にあるように、「みんなちがっていい」
のだと思います。

「みんなちがっていい」

だから「私も私でいい」

自己肯定力も身につくのではないでしょうか。

このようなインタビュー記事を見つけました。
    ↓↓↓↓

――日本でもIBに関心を持つ若い世代が増えると思います。
彼らにぜひ伝えたいメッセージをお願いします。――

――坪谷さん回答――

日本、米国、中国、韓国の高校生の意識調査で「自分は価値のある人間
だと思うか」と聞いたところ、「価値ある人間だ」と答えたのは、
日本を除く3カ国は80~90%に対し、日本はわずか40%。
逆に「自分はダメな人間だ」と答えたのは、他3カ国の30~50%に対し、
日本はなんと84%です。

もっと自分を肯定して生きてほしい。1人ひとり誰もが必ずきらりと光る
素晴らしいものを持っています。それを伸ばして育てるというのが
educateの語源です。IBは学ぶこと自体が面白く、自発的に勉強するので
自信を育み、世界で通用する生きる力を育てます。

だから、どんな家庭の子どもでもIBを受けられるようにしたい。
そんな願いと希望を持って、私はこれからも頑張ります。

ぜひ誰もが「自分は価値ある人間だ」と言える国に皆でしていきましょう。

 

国際バカロレア機構アジア太平洋地区委員として普及に奔走する坪谷ニュウエル郁子さん(東京インターナショナルスクール理事長)のインタビューより

 

奇しくも「自発的」「自己肯定」の2つのワードが織り込まれた
このメッセージに、とてもしびれました。

誰もが「自分は価値ある人間だ」と言える国に。
そう言える人生に。

微力ではありますが発信し続けたいと思いました。